世界初のマカダミア・イノベーション・チャレンジ開催

Macadamia Innovation Challenge Judges and Finalists

今月、オーストラリアのマカダミア協会はVIPたちを迎えてイノベーションを祝う集いを開催し、輝かしい第一 回マカダミア・イノベーション・チャレンジの入賞者が発表されました。 トップに輝いたのは脳力を強化するス ナック、今までにないクッキー、ユニークなマカダミア・クラム・アイスクリーム・キューブでした。 

マカダミア・イノベーション・チャレンジにはオーストラリア中から応募があり、マカダミアを使用したさまざまな ユニークで革新的なパッケージ製品のコンセプトが寄せられました。審査員たちは最終選考に残った応募者 たちの才能の深さとアイデアのひらめきに感銘を受けていました。

チャレンジのために開発されたマカダミア製品コンセプトの多くは、関心のある世界中の食品メーカーや製品 開発のための採用が可能です。 詳細については、市場開発マネージャーのLynne Ziehlkeもしくはオーストラ リア・マカダミア協会 望月 までお問い合わせください。

ファイナリスト・イベントには、地元のテレビ局や業界紙が取材に訪れ、NBN Nightly News、Northern Star、 Australian Food News、 Food and Drink Business、 Food and Beverage Industry News などに取り上げられまし た。また、イベント後の配信されたプレスリリースは、国際的にもニュースやライフスタイル情報を発信するさまざ まな媒体にとりあげられました。例として、中国のグルメサイトChina Gourmet や食に関するサイト Food Channel on Sohu,また、日本では、朝日新聞デジタル(Asahi Shimbun Digital)、 ダイム(@Dime)や時事コム (Jiji.com) など、15以上のデジタル媒体に掲載されました。

マカダミアを利用した革新的フードへの期待を込めて

マカダミア栽培には新たな投資の波が訪れており、世界的により確実な供給が見込まれています。マカダミ アは、実際の植物から生で取れるプレミアムナッツであり、今日の消費者のニーズを満たすのにぴったりの 食品です。複数の消費者調査で、消費者はマカダミアが大好きで、マカダミアが入っている商品はよりプレミ アムに感じることが確認されています。 

収穫量の増加により食品メーカーへの供給を心配することが減り、今まで以上にマカダミアを使用した新製 品を開発する機会が増加すると、オーストラリアのマカダミア業界は興奮しています。 

イノベーション・チャレンジは世界初の試みであり、マカダミアの恩恵と機会を利用する準備ができている世界 中の食品メーカーにインスピレーションを与え、マカデミアの新しい需要を推進する狙いがあります。  

オーストラリア・マカダミア協会のCEOであるジョイロン・バーネットは次のように述べています。 「収穫が増えれば、マカダミアへの愛と味をより多くの消費者と共有することができます。イノベーション・チャ レンジの最終目標 は、より多くの人々がより多様な方法でマカダミアを消費する機会を作ることです。」 

新製品開発のパイオニアたちへの呼びかけ

マカダミア・イノベーション・チャレンジは、食のプロフェショナルや食品技術分野の学生からマカダミアを使用 した新しいパッケージ製品のコンセプトを募集しました。参加者はアジア料理、もしくは西洋料理の味付けの パンやスナック、アイスクリームのアイデアを提出することができ、入賞者には旅行や現金などの賞金が授与 されました。  

この挑戦はオーストラリア中から多くの応募を集め、トップ10に入ったファイナリストは審査員の前でレシピを 披露するファイナリスト・イベントと授賞式に参加するためバイロンベイに招待されました。ファイナリスト・イベ ントは高い人気を誇る「ザ・ファーム」で開催され、審査員4名の前でプレゼンテーションが行われました。ま た授賞式は、バイロンベイ・ヒンターランドにある評判の高いレストラン「ハーベスト」で開催されました。

基準の高さに審査員も驚く

審査員を務めたのは、マカダミア業界を代表する4名、ブルックファームの共同創設者のパム・ブルック氏、 ジェラート・メッシーナの設立者であり共同オーナーのニック・パルンボ氏、食品科学の博士号を持つ食品技 術者のバリー・マクグキン博士、インフィニティー・ベーカリーのウィリアム・ピーターソン氏でした。

The judging panel (L to R): Dr Barry McGookin, William Peterson, Pam Brook and Nick Palumbo

審査員たちは、ファイナリストたちの手腕に大変感銘を受け、今後の展開が非常に楽しみだと口を揃えまし た。

パム・ブルック氏はこう語っています。「多くの作品がとても素晴らしく、コンセプトにも多様性を感じました。多 くのアイデアが国内、そして世界で、大きな可能性を持っていると思います。メーカーが実際にこれらのアイデ アを取り入れて、消費者に届けることがイメージできる作品ばかりだったと思います。」  

そして優勝者は? 

「マカダミア・マインド・フード・バー」を考案したプロ料理家アデリーン・ウォンさんと「マカダミア・アンド・味噌キ ャラメル・クッキー」を考案した学生のキンガ・ウォジェハウスキーさんがパリで開催される世界最大の食の展 示会SIAL2018への招待を勝ち取りました。また、「マッシ・アイスクリーム」を考案したアシュナ・ゴビンさんと レオナルド・ボホルクエズさんのチームがAUD$ 5,000の賞金を獲得しました。  

「マカダミア・マインド・フード・バー」

審査員のパム・ブルック氏は、「マカダミア・マインド・フード・バー」を口にした瞬間にその味の虜になったと語 っています。「従来のスナックバーとはまったく異なっています。また、脳力向上のためのスナックというのはと ても革新的なコンセプトだと思います。」  

考案者のアデリーンさんにとって、マカダミアを材料にした食品の開発は初めてでしたが、とてもやりがいの ある挑戦だったと語っています。「マカダミアは万能の食材だと思います。今回はマカダミアの繊細な風味を 活かしながら他の材料とバランスを取ることに大きなチャレンジを感じました。マカダミアの風味を殺したくな かったからです。」 

「マカダミア・マインド・フード・バー」

「マカダミア・マインド・フード・バー」には、オーストラリア産マカダミアの他に中国の蓮、日本の海苔など、世 界からインスパイアされた材料が入っていますが、アデリーンさんはこれらの材料はミレニアル世代に強くア ピールするだろうと言います。また、試作品を作ったところ、味は子供たちにも大変評判が良かったそうです。

このアイデアに対する彼女の夢は明確です。「スーパーマーケットでこの製品が販売され、人々が食べてくれ たらこれほど嬉しいことはありません」とアデリーンさんは喜びを語りました。 

「マカダミア・アンド・味噌キャラメル・クッキー」 

キンガ・ウォジェハウスキーさんは、テレビの料理番組を見ている時に「マカダミア・アンド・味噌キャラメル・ク ッキー」のアイデアを思いついたそうです。食品科学を専攻している学生のキンガさんは近年の塩キャラメ ル・ブームにちょっとひねりを加えたいと思っており、マカダミアと味噌を組み合わせることを思いつきました。 「味噌は風味が強く、塩辛くて舌がピリッとする味がするので、マカダミアのクリーミーさと合わせるとぴったり だと思いました」とキンガさんは説明します。「味噌のしょっぱさがマカダミアの風味をうまく引き出していま す。」

「マカダミア・アンド・味噌キャラメル・クッキー」

審査員のウィリアム・ピーターソン氏は、この作品を絶賛しました。「マカダミアを味噌と一緒にローストすると いうユニークなアイデアは、我々が今まで見たことも考えたこともない非常に独創的なアイデアで、マカダミア の可能性を大いに広げてくれる作品です」とピーターソン氏はキンガさんを褒め称えました。

キンガさんはヨーロッパに一度も行ったことがないと語り、パリで開催されるSIAL行きの旅行を獲得したこと を喜びました。また、今回の挑戦が新しい目的意識を生んだと語りました。「今までは将来何をしたいのか悩 んでいたのですが、今回入賞できたことで方向性が定まったと思います。自分の将来像がはっきりと描けるよ うになりました。」 

「マッシ・アイスクリーム」 

アシュナ・ゴビンさんとレオナルド・ボホルクエズさんの二人にとって、ファイナリスト・イベントは大失敗に終わ る可能性がありました。「冷凍庫が故障し、急速冷凍庫も故障し、考えられる最悪の事態が全て起こりました」 とアシュナさんは振り返ります。しかし、二人の粘り強さとプレッシャー下での働きによって見事に激戦だった ペア・カテゴリーを制しました。

「マッシ・アイスクリーム」

シェフであり、開発仲間の二人は以前にもマカダミアを材料にした製品を作ったことがありましたが、マカダミ アをメインにするのは今回が初めてです。「今回のチャレンジによって、マカダミアが主役を務める可能性を 十分に秘めている材料だと気づきました。味と食感が素晴らしいからです。マカダミアを材料にして作れるも のは非常にたくさんあるということを、この経験を通じて学びました」とレオナルドさんは語りました。

二人の作品は、キューブ状のユニークな形をしたマカダミア・アイスクリームをキャンディ・コーティングしたマ カダミアとココア・ニブ・クラムで覆ったものです。「マカダミアをキャンディ・コーティングすることで、クランチ感 を強めました。ココア・ニブを使うことでほろ苦い後味が生まれ、アイスクリームの甘さとちょうど良いバランス になります。多くの味と食感が絡み合った製品になっています」とアシュナさんが説明しました。 

審査員のニック・パルンボ氏は、このコンセプトに多くの可能性を見出しました。「このような商品は実際に 今、非常に求められているものです。市場性が高く、大量生産も可能な製品です。」 

マカダミア・イノベーション・チャレンジの続きは今年後半、新たな3つの課題カテゴリーで開催されます。詳細 が分かり次第またお伝えします。

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