2020年のトップ 20:今年、もっともインスピレーションを受けたマカダミア商品

Woman eating macadamia product

また、この季節がやってきました。この一年の間に、マカダミアが活躍し、新たに開発された世界のさまざな商品を振り返るときです。このリストの作成は、ブランドの大小関係なく、マカダミアが幅広い食品や飲料製品に取り入れられ、味わいや、食感、よろこび、健康に役立つ要素を加える食材として受け入れられていることを確認するための、愛情いっぱいの作業といえるでしょう。

サプライチェーンや消費者行動にとって混乱つづきの激動の年であったことを考慮すると、心躍る新商品はほとんどなかったのではないか、と考えるのが妥当でしょう。しかし、浮き沈みが激しく、不確実性が続いたにもかかわらず、特にオーストラリアとアメリカ市場で展開された製品の幅広さと奥深さにはうれしさいっぱいです。

ミルクからビール、またその間にあるすべてのものも含め、2020年という異例の年に見つけ出したもっともエキサイティングなマカダミア製品をご紹介します。

ウェルネスの波

今年はCOVID-19の影響もあり、健康とウェルビーイング(心身共に良好な状態でいること)が主役の一年でした。

ティーチィーのプレバイオティック スーパーブースト ハーブティー ‐マカダミア風味 (米国)

Teeccino(ティーチィーノ)は消化、排出、免疫機能をサポートする健康的なハーブコーヒーと紅茶を創っています。今年は腸の健康促進のため、プレバイオティック・スーパーブースト・ブレンド・ティバッグのシリーズを発売しました。マカダミアのフレーバーは「黄金色のローストしたアーモンドとトロピカルなマカダミアナッツのエッセンスが、ローストしたチコリとキャロブにおいしいナッツ風味を加え、デーツとイチジクのほんのりした甘さが加わっています。」

東洋ナッツ食品 Terra grano 美容とナッツの専門店(日本)

世界のナッツ事業者の中でも名の通る東洋ナッツ食品(株)は東京都内でユニークなポップアップストアを展開、2020年の美容の話題に木の実(ナッツ)を取り入れました。同社の「Terra grano」ブランド下で運営された店内には、壮観な「壁いっぱいのナッツ」がディスプレイされ、訪れた方はマカダミアを含む16種類のさまざまなナッツを見ながら、各ナッツのもたらす健康と美容効果について学ぶことができました。また、管理栄養士により、「あなたに合うナッツ提案」が実施され、個人に合うナッツアドバイスも行い、1日推奨量の個別パッケージが5日分セットになったものを梱包。マカダミアは食塩無添加ローストと、塩味のローストのものがあり、美肌に必要なパルミトレイン酸と銅が含まれている等説明をしていました。

バタフライ スーパーフード ナッツ バター (米国)

このブランドは2020年、アメリカの小売り業界に突如現れました。チョコレート・レイシ、シナモン・バニラ、ローズマリーなど実験的なフレーバーで、ナッツバターを新たな次元へ進化させています。このシリーズはマカダミア、クルミ、カシューナッツがブレンドされており、機能、楽しさと風味を追求しています。 

シンビオティカ バイオ チャージ活性炭 サプリ(米国)

Cymbiotika(シンビオティカ)によると、活性炭は化学物質や毒素に結合することで、これらの物質が体内へ吸収されるのを妨げます。2020年にはオーガニックの有機発芽マカダミアが主要成分の一つとして配合されたブレンドが発売され、毎日の摂取により「長寿と栄養面のサポート」を助けてくれるとの紹介です。

タイカ マカダミア・ラテ(米国)

ほっそりしたパッケージと風変わりなブランディングのTaika(タイカ)のマカダミアラテは「現実を引き立てるコーヒー」と宣伝されています。マカダミアミルクをベースとして作られ、「理想的な」量のカフェインに加え、アダプトゲンとファンクショナルマッシュルーム(機能性キノコ)を配合。シュガー・フリー、植物性、低カロリーで、「コーヒー・アイスクリーム」味のこのラテは、おいしさと同じくらい気分もよくなるコーヒーを求める消費者には響くでしょう。

マカダミアミルクの年

植物性ミルクはここ近年人気が高まってきていますが、年内に発売された新たなブランドや市場への商品参入をみると、2020年はまさにマカダミアミルクの「モーメント(時)」という感じがします。

ビタソイ ヘルスプラス マカダミアとアーモンドの植物ミルク(中国)

Vitasoy(ビタソイ)は「ヘルスプラス」ブランドのもと、中国でのプレミアムな植物性ミルクシリーズを広げました。2020年には、健康志向の消費者の要望に応えるため、マカダミアとアーモンドを組み合わせたミルクを発売、植物性たんぱく質を多く含み、ナッツのようなコクのあるおいしさの商品です。

キッコーマン マカダミアミルク(日本)

日本の象徴的な食品飲料ブランドであるキッコーマンから、今年は「キッコーマン マカダミアミルク」が発売され、日本では初めての国内産マカダミアミルクとなります。パッケージにも描かれているオーストラリア産のマカダミアを原料とし、日本人消費者向けに風味や濃さ、満足感を得られるよう商品のコンセプトはゼロから開発されました。

ビックフォード マカダミア プレミアム 植物性ミルク(オーストラリア)

Bickford’s(ビックフォード)はオーストラリアの老舗ブランドの一つで、1800年代にプレミアム コーディアルを市場に出したことで有名です。今年は植物性ミルクに進出、なかには100%オーストラリア産のバリスタ対応マカダミアミルクを含みます。保存料や人工甘味料、着色料、香料は一切使用しておらず、このような動きは「われわれ人間と地球の健康」への関心の高まりに影響されたものであり、植物性ミルクは「純度がとても高いと保証できる革新的な手法で」創られた、と語ります。

続く植物性の台頭

消費者の植物性食品に対する興味は弱まることなく、マカダミアはさまざまな革新的な植物性食品に使用されてきました。

ジュンボ レッカー テイスティー べジーナッツバーガーとナッツボール(オランダ)

オランダのスーパーマーケット・チェーンJumbo(ジュンボ)は自らビーガンとベジタリアン向けの商品を開発し、レッカーベジーというブランド名のもとオランダとベルギーにある670店舗で販売しています。このナッツバーガーとナッツボールは共にマカダミアを使用しており「ナッツと大豆たんぱくをベースに、鉄分とB12を加えた調理済のベジタリアン用ミートの代替品」と紹介されています。

フライング スクワラル 植物性カマンベール(アイルランド)

マカダミアとカシューから作られたこのカマンベール代替品は、チーズが恋しいビーガンのアイルランド人が開発しました。ブランドのタグラインは「木から愛情こめて作られたチーズ」、伝統的なカマンベールのように白い皮とクリーミーな中心部が特徴で「品質と味に妥協はありません。」と書かれています。

シギ 乳成分を含まないヨーグルト(アメリカ)

アイスランドスタイルのヨーグルトブランド・Siggi’s(シギ)がイチゴ味の発酵植物性ココナッツブレンドを発売。ブランド初の乳成分を含まない植物性ブレンドは、マカダミアを含む少ない原料のみの使用を誇りに思っています。「甘すぎないココナッツの調合と濃厚でクリーミー、他のヨーグルト代替製品に比べると、タンパク質は3倍、糖分は40%少ない。」と紹介されています。

ミルカダミア マカダミアオイルスプレー(米国)

Milkadamia(ミルカダミア)がまた今年もマカダミア・イノベーションを実現させました。マカダミア・オイルスプレーです。オリーブオイル、キャノーラオイルやココナッツオイルなど、他のオイルのスプレー式のものは長年にわたり市場にでていますが、スプレー式のマカダミアオイルは珍しいといえるでしょう。商品はマカダミアのピュアと注入式の2種類があり、注入式には天然香料が含まれており「ビーガンやベジタリアンの料理にうま味を重ね与える」とされています。推進剤の入っていないボトルで、このオイルは「コレステロールを含まない、バターのような濃厚な味わい」で、グリル、ロースト、炒め物に最適で、「健康的な一価不飽和脂肪酸の含有率が最も高く、炎症作用のあるオメガ6の含有率がどのナッツや種子よりも低い。」ことが自慢です。

由来と惚れ込むおいしさ

チョコレート菓子カテゴリーでは、オーストラリアのふたつの革新的技術により厳選された地元の食材をブレンドし、ユニークな贅沢さと洗練されたお菓子を生み出しました。

ハイズ ダークアーチローズ シグネチャー ドライジン ガナッシュ(オーストラリア)

アイコニックなオーストラリアのチョコレート・ブランド Haigh’s(ハイズ)はアーチローズ蒸留所のシグネチャ ドライジンにペパーミントガム、マウンテン・ペッパーリーフ、マカダミアとサンダルウッドナッツを配合し、ネイティブの植物成分を強化しました。結果として「複雑かつユニークなオーストラリアのダークチョコレート」ができあがりました。

ココ・ブラック マカダミアとスポティッドガムハニー キャラメル ホワイトチョコレートブロック(オーストラリア)

この商品は「Koko Black(ココ・ブラック)」の新たなオーストラリア ネイティブコレクションの一つで、オーストラリアの独特な風味や材料をほめたたえる商品です。「ネイティブな材料とスーパーフードがチョコレート内で再構築された」と説明され、このシリーズはオーストラリアの「何千年も前からわれわれの先住民たちが作り上げてきた古代のスーパーフード」に影響を受け、マカダミアは「懐かしいビスケット」風味を醸し出します。

セルフケアにマカダミアを

マカダミアオイルがヒーロー成分として展開された、注目度の高い美容製品が目をひきました。

ゴートゥー フェイス・ヒーロー・エクストラ(オーストラリア)

オーストラリアのスキンケアブランド、「GoTo(ゴートゥー)」は一瞬のうちにカルト的な支持を集めており、2020年には代表的な製品のフェイス・ヒーローから、マカダミアオイルが表面に描かれた豪華な金色のパッケージを再度発売しました。10種類の植物とナッツオイルを含み、「この落ち着きと回復力のあるスーパーオイルは、必須脂肪酸、ビタミン、抗酸化物質を豊富に含み、あらゆる年齢層や肌タイプの方にもおすすめです。」。成分表にはマカダミアオイルは「とても栄養価の高いオイルで、オレイン酸(潜在的な保湿成分)の含有率が高く、肌に素早く浸透し保湿しつつ、乾燥やダメージ、老化から肌を守ります。」

マカバーム (オーストラリア)

Macabalm(マカバーム)はオーガニックのマカダミア保湿バームで毎日のお肌のケアに適しています。さまざまな状態に使用できるマルチなこのバームは、潤い、癒し、輝きをもたらし、抗酸化物質、ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。これが「わたしたちの肌の脂質状態を真似する自然の能力」と組み合わさると、マカダミアが「他にはみられないほど潤いをあたえる強力な成分」となる、と語られています。

気持ちよく楽しむ

今年は世界的なパンデミックの不安に対抗するための方法を消費者は模索していたため、気持ちよさや楽しみをもたらす商品はとても人気がありました。

T2 ブルーベリークランブル ティー (オーストラリア)

今までにない年であったように、今までにない紅茶が求められていました。この缶入りブラックティー茶葉は「魂を和ませ温めて」くれ、ブルーベリー、チョコレートフレークとマカダミアを含むことにより「あなたの味覚を甘く包み込む」と紹介されています。

マイミューズリー アップルマカダミアシナモン グラノラ(ドイツ)

美しいパッケージのクリスマス特別商品には、カリッとしたグラノラ、オートミール、ローストされたマカダミア、リンゴ、プラム、塩キャラメルクリスプを含み、寒いヨーロッパの朝にはぴったりな特別な朝ごはんや「冬のベーカリー」を連想させるブレンドにできあがりました。

ビストア スパークリングハワイアンマカダミア、桜、白桃風味(中国)

スパークリング飲料は新しいものではありませんが、中国ではそのコンセプトがスナック分野にも参入、Bestore(ビストア)の新しい桜と白桃風味のマカダミアは、大好きな炭酸水のように舌の上で「スパークル(弾ける)」するんです!Z世代の消費者が興味を示すよう販売されたこの商品は、全種類が美味しく、栄養価の高く、思い出深いまたソーシャルのシェアがしやすいスナックとして受け入れられています。

アザー ハーフ ブリューイング バ バナナバーサリー インペリアル スタウト(米国)

デザートに影響をうけて創られたこのビールは、バーボン樽熟成したスタウトにバナナ、マカダミア、ココナッツとバニラを加えています。その結果、「バーボン・バナナ・グッドネス」と、とてもユニークで楽しい飲料が出来上がりました。

2021年にマカダミアをつかったエキサイティングで新しい商品を発売しますか?

ぜひ教えてください!オーストラリア・マカダミア協会 ジャパン・トレード・レプレゼンタティブの望月英子までご連絡ください。

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The 2024 Australian Macadamias Yearbook is a comprehensive overview of our industry’s highlights and performance over the past 12 months. Providing a summary of key facets of the Australian macadamia industry, it covers:

トレンド・スナップショット:食品・飲料の選択に影響を与える要素とは

消費者のトレンドを把握することは、食品や飲料の嗜好がどのように進化しているかを理解することであり、オーストラリアのマカダミア産業にとっては、マカダミアが国内および輸出市場の両方の消費者のニーズにどう応えることができるかという重要な洞察を与えてくれます。

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