2016年は育成状況の不安定にも負けず、全体的に安定した生産率を維持。
2016年のマカダミアナッツのグローバル総収穫量は、約179,998MT(3.5%水分含有率)と予測されており、 昨年度と比較すると1.3%増と若干の増加傾向にあります。
悪天候、特に南アフリカの干ばつ被害の影響は大きく、多くの大規模農園の生産量が低下。オーストラリア、 ガテマラ、ブラジルのみが8%、2%、8%と生産量が増加しました。
報告書によると、中国での2016年の生産量は約8,500トン(3.5%水分含有量)です。中国から正確な統計 数値の提出が、今後の世界的なマカダミアナッツ産業の優先項目と言えます。
2017年の収穫予測は、生産量の5-8%増加を見込んでいますが、これを達成するためには南アフリカ干ば つの状況と中国が計画通りに生産量を増加させることができるかどうかが条件となります。
2016年度の収穫量からの総カーネル量は、前年同様の35,000トンでした。
オーストラリア産 販売
オーストラリアのカーネル販売は2017年の3月までの過去12か月間、10,000トン程でした。、南アフリカか らの供給量が減っているにも関わらず、中国からの需要が高いため、オーストラリア産殻付きの販売量は 大きく増加しました。
オーストラリア国内市場での販売は安定しており、市場内のオーストラリア産カーネルは31%使用と、もっと も大きな市場と言えます。クリスマスへの影響もあり、12月の四半期はとても好調な月でした。
米国へのオーストラリア産カーネルの販売量は過去12か月で減少しており、特に6月、12月の四半期にお いては、年間比較をしても、とても落ち込みが大きいものでした。
日本への全体的な輸入量は1%のみの増加ですが、オーストラリア産カーネルの販売は比較的好調で、 年間比較では26%増加しています。
中国へのオーストラリア産カーネル販売量は増えており、中国市場でもカーネルの使用機会が増えている と言えます。
ドイツへのカーネル販売量は、欧州への販売量も含めて、安定しています。供給不足のため、南アフリカでの からの輸入量は大幅に減りました。