脂質の常識を覆したマカダミア～満腹感と心臓によい成分を求める消費者

植物性タンパク質のおいしい供給源として、マカダミアは現代の消費者の求める食のあり方を考える上で、多くの条件を満たしているといえます。しかし、調査の結果、いままでマカダミアの最大の消費障壁ととらえられていたものが、実は強みの一つである可能性があることが明らかになりました。

オーストラリア・マカダミア産業が全世界の6,000人以上の消費者を対象に実施した調査によると、消費者は食品や食材に、感情的ニーズと機能的ニーズの双方にまたがる幅広いメリットを期待していることが明らかになりました。主な調査結果では、70%以上の消費者が心臓の健康をサポートする健康的な脂質を含む食品や食材を求め、60%が満腹感を得られる脂質を求めていることが分かりました。

これらのインサイトは、食生活における良質な脂質の役割についての消費者の考え方が、どれほど進化しているかを示しています。消費者が脂質を避けるよう勧められたのはそれほど昔のことではありませんが、現在では、ヘルシーな脂質が健康上に利点をもたらすことが知られています。今回の調査では、消費者がこれを明確に理解し、食品の購入を決定する際に積極的に求めるようになったことが明らかになりました。

「マカダミアは、木の実の中で最も多い良い一価不飽和脂肪を含んでいます。これらの脂質は、心臓の健康と心臓病のリスク軽減に有益です。実際、マカダミアナッツに含まれる総脂肪の80％以上は心臓に良い一価不飽和脂肪です」と彼女は語ります。

ネヴィルさんによると、その効果は心臓の健康だけにとどまりません。「脂質、タンパク質、繊維を含むマカダミアナッツは満腹感が高く、脂質はビタミンEなどの脂溶性の栄養素を体に吸収するのを助けてくれます。また、独特の口当たりと風味があり、セイボリーから甘いものまで、他の風味を引き立てる役割もあります。」

当業界の調査結果では、多くの人がすでにマカダミアとその健康的な脂質の利点との関連性を認識していることが明らかになりました。世界の消費者の62％がマカダミアナッツはより長く満腹感を得られると考え、59％がマカダミアナッツの高い健康脂肪分によって心臓の健康を促進し、心臓病のリスクを減らすのに役立つと見ています。

マカダミアは、アイスクリーム、チョコレート菓子、ベーカリー、非乳製品など、さまざまなカテゴリーで食材として広く使われています。しかし、消費者がこれまで以上に健康やウェルビーイングを受け入れ、多くの人がマカダミアの健康上の利点を認識していることから、潜在的な力を秘めているといえます。業界として、われわれは、健康を増進し、満足感があり、おいしい製品を求める消費者の需要の高まりに応えるために、どのブランドがマカダミアの可能性をさらに押し広げていくのかがとても楽しみです。