マット・ゴリンスキー氏は、オーストラリアの一流レストランでエグゼクティブ・シェフを務め、オーストラリアの人気テレビ番組『Ready Steady Cook』のオリジナル・チームメンバーとして、オーストラリア料理界にその名を知らしめた名シェフです。
自称 「雇われさすらい・シェフ 」である彼は、現在、国内各地のフード・フェスティバルやイベントで活躍し、マカダミアを頻繁にメニューに登場させるなど、オーストラリア原産の食材の万能性を常にアピールしています。
当協会はマット氏にお会いし、最近のマカダミアの使い方、他のオーストラリア原産の食材との組み合わせかた、またスーパーマーケットの棚に並ぶマカダミアの変化についてインタビューを行いました。
オーストラリア原産の食材の支持者
マット氏は以前からオーストラリア原産の食材、特にマカダミアのファン。その興味は今やキッチンの外にまで広がり、個人的な果実の森を創り上げる探求に乗り出しています。
「私は常にオーストラリア原産の食材をたくさん使ってきました。オーストラリア人のシェフとして、マカダミアを使うのが大好きなんです。
現在、自分の土地に900本の自生樹を植えていて、今後5年以内にそのすべてが実をつけ始める予定です。最終的には、サンドペーパー・イチジク、デヴィッドソン・プラム、マカダミアなどを生産する自生の果実の森ができるでしょう。」
マカダミアのもつ無限の可能性
マット氏が料理にマカダミを使う最も説得力のある理由のひとつとして、その優れた風味と食感だと考えています。一般的に知られている料理を作り変えるとき、マカダミアナッツをよく使います。
「ペーストを作るなら、松の実ではなく、マカダミアナッツを推奨します。マカダミアを使えば、ソースに必要な脂肪分は同じですが、より風味が良くなります。同様にサテも、ピーナッツではなくマカダミアナッツで作ると、より美味しく仕上がるんです。
リッチなマカダミアとハチミツのパフェから、鮮やかなタイの青パパイヤのサラダまで、彼は甘い料理にも塩気のある料理にもマカダミアナッツをよく使います。「オーストラリアのシェフとして、原産ナッツをアピールするのは理にかなっています。マカダミアはここで育つし、味もいい。使わない理由はないですよね。」
マカダミアバターを使って濃厚なサテソースにしたり、マカダミアをローストしてフィンガーライムマヨネーズでカリカリにしたり、レモンマートルを効かせたサワラの串焼きに添えたりと、マット氏のマカダミアに対する自信は明らかで、料理にマカダミアを取りいれるための新たな方法を発見し続けています
「私はいつも試し続けています。細かく砕かれたマカダミアを使うのが好きですね。刻んだりいじったりする必要がなく便利だし、料理にインパクトを与えるのに大量には必要ないからね」。
ブランド参入で知識と経験の差を埋める
マット氏は仕事柄、記憶に残る食体験を望んでいる人々に定期的に会っており、オーストラリア自生のネイティブな食材はそれを実現する効果的な方法だと語ります。
「フィンガーライムやデヴィッドソン・プラムを食べたことがない人はまだたくさんいます。それを人々と共有できるのは素晴らしいこと。マカダミアが何であるかは多くの人が知っていますが、それがオーストラリア産であることは知らない人は多いのです。また、多くの消費者は、毎日楽しめるプレミアムな食材としてのマカダミアの使い方をまだ知らないのです」。
マット氏はまた、主流の食品にオーストラリア原産の食材が使われるようになったのを見てきています。
「ブランドは、オーストラリア原産の食材を使用することで、他社との差別化を図ることができることに気づき始めており、その結果、オーストラリア原産の食材がより多く使用されるようになっています。
「特にアイスクリームの分野では、マカダミアだけでなく、デイヴィッドソン・プラムやレモンマートルといった食材を採用する主要ブランドがでてきました」。
マット・ゴリンスキー氏にとり、マカダミアは単なる食材ではなく、オーストラリアの自然の恵みの象徴であり、オーストラリア原産の食材が食卓にもたらすユニークな風味の証といえます。
マカダミアナッツを料理で紹介する彼の情熱は、マカダミアナッツの多用途性を際立たせるだけでなく、飲食業界の人々にも、オーストラリア原産の特別なナッツを取り入れるよう勧めています。