伸び続けるマカダミア需要
供給
オーストラリアの10月の収穫量予測(殻付、水分含有量3.5%)は42,900トンと安定しており、供給量に変化 はありません。南アフリカの収穫量は、当初の58,500トンから60,000トン近くへと上方修正される見通しで す。一方、中国の収穫量は20,000トン近辺に止まる模様です。全世界でみると、2019年の殻付きマカダミア の供給量全体は前年よりも5%下がる見通しです。
主要な供給国においてマカダミア植林に対する新しい投資が強力に推進されており、南アフリカとオーストラリ アでは植林開発が大幅に進んでいます。また、両国においては加工処理能力の増強と新しい加工処理技術 の導入にも投資が行われました。
需要
主要市場のマカダミア・カーネルの需要は引き続き増加しています。世界のカーネル生産量の約70%を消費 する主要5ヵ国における輸入量は2019年8月までの12ヶ月間で28%増加しました。
1人当たりのマカダミア消費量は、オーストラリアが世界で最も多く、米国がそれに続いています。上位15ヵ 国のうちほぼ半数がヨーロッパの7ヵ国によって占められており、アジアでの1人当たりの消費量は、台湾が 5位、日本が10位で、まだまだ遅れをとっています。
オーストラリア産 販売
オーストラリアにおけるカーネル販売量は、世界的な需要増加と2018年の好調な収穫のおかげで、2019年9 月までの12ヶ月間で9%増加しました。
最も強い伸びを見せたのは米国で、過去12ヶ月間で51%増加しました。日本は15%増加、ヨーロッパはドイツ で42%、その他のヨーロッパ諸国で23%増加しました。 中国へのカーネル販売も24%増と大きく伸びました。
国内市場への売上は8%減少しましたが、過去5年間で2番目に大きな数字を記録しました。
殻付きマカダミアの売上は、2019年9月までの12ヶ月間で43%増加しました。
グローバル・新製品開発
9月四半期に発売されたマカダミアを材料とする新製品の数はわずかに増加しましたが、その大半は米国と 中国で増加しており、主にスナックカテゴリーにおける増加でした。興味深いことに、中国で発売された多くの 新製品は大手トップ6以外のブランドからのものでした。
新製品は、エジプト、パナマ、メキシコ、インドネシア、サウジアラビア、オーストリア、リトアニアなど、あまりマ カダミア消費で知られていない国を含む全36か国で発売されました。