2019年、マカダミアの需要は継続して増加
供給
最新のINCインターナショナルのデータによると、2019年のマカダミアの全体的な供給量はわずかに増加しま した。主要生産国のうち、オーストラリアは13%減、南アフリカは3%増、ケニアとアメリカは共に横ばい、グア テマラは12%増でした。 中国は28,000トンへ増加したとの報告もありましたが、多くのデータによると、実態は 15,000〜19,000トンに近い数字を示唆しており、2018年の供給と比較して横ばいまたはわずかに減少しました。
このレポートの執筆時点では、2020年の正式な予測は出ていませんが、南アフリカ、ケニア、ハワイでは収穫 量の増加が予想されています。 オーストラリアの収穫量は、2019年の長期にわたる乾燥した気候の影響を受 ける可能性がありますが、その影響が重大になるかどうかを予測するには時期尚早です。 全体的には、 2020年のマカダミアの供給量はわずかに増加することが期待されています。
需要
マカダミアの全体的な需要は、2019年11月までの12ヶ月間で引き続き増加しています。世界の主要5ヵ国に おける輸入・卸売り販売量は11%(26,466トンから29,396トンへ)増加し、同期間の中国と香港における殻付き マカダミアの輸入量は25%(30,796トンから38,560トンへ)増加しました。
年初来(YTD)の数字(収穫期を反映し供給の時期に合わせた数字)の場合、主要市場のカーネルの需 要は横ばい(15,293トンから15,420トン)になりましたが、殻付きマカダミアの輸入量は22%(20,531トンか ら28,724トンへ)増加しました。また、11月の中国の「独身の日」にはマカダミアが完全に売り切れたとい う報告があります。
オーストラリア産 販売
オーストラリアにおけるカーネル総販売量は、2019年12月までの12ヶ月間は安定を見せています。国内販売 量は減少しましたが、過去10年間で2番目に多い量でした。 殻付きマカダミアの売上は、カーネル販売をサポ ートする業界全体の動きに合わせて29%減少しました。
YTD期間では、2019年の不作の影響が全面的に明白となり、カーネルの総売上は16%減少しました(2018年 の7,376トンから2019年は6,230トンに減少)。
グローバル・新製品開発
マカダミアを材料に使用した新製品の数は、2019年全体でわずかに減少しました。新製品開発の大部分をス ナック・カテゴリーと菓子カテゴリーが占め、それぞれ40%および18%でした。また、マカダミアを使用した新製 品を発売する国の平均数は2019年にわずかに増加しました。