マカダミア栽培と供給について、質問にお答えします

オーストラリア・マカダミア協会は、健康や消費者の動向、調査やプロモーション結果、そしてもちろん最 新のイノベーションまで、あらゆる角度からマカダミアを紹介することを目指しています。

最近、食品メーカーからオーストラリアのマカダミア栽培と供給に関する質問が急増しています。それに 応えるため、また新製品開発の一環としてマカダミアに投資しようとしているブランドや企業をサポート するため、今回はこれらの側面にスポットライトを当てました。  

最近問い合わせがあった最も一般的な質問に対する答えをまとめています。 不明な点がある場合、ま たは詳細情報が必要な場合は、オーストラリア・マカダミア協会の 望月 までお問い合わせください。 望月

現在の供給状況は? 

オーストラリアのマカダミア栽培は、生産性向上を目的とした持続的な投資のおかげで2012年から 2018年にかけて32%成長、収穫量は37,306トンから49,300トンに増加しました(水分含有量3.5%)。 業界全体の生産性向上の取り組みにより、生産者たちはより良い土壌と樹木の健康を実現し、より高く より安定した収穫量を確保できるようになっています。  

過去5年間で平均収穫量は1ヘクタール当たり2.6トンから3.2トンまで増加し、最も優秀な生産者は1 ヘクタール当たり6.0トンを達成しています。  

The 2019 crop has been weather-affected following an unusually long, hot and dry summer, and is currently forecast to reach 42,900 tonnes in-shell at 3.5% moisture. 

オーストラリアの農場では現在マカダミアの花が開花しており、気象条件は良好ですが、来年度の収穫 パフォーマンスを予測するにはまだ早い時期です。

オーストラリアのマカダミア業界にまつわる主な数値は以下の通りです。 

世界のマカダミア収穫量は年々増加しており、2012年から2018年の間に126,784トンから222,632ト ン(水分含有量3.5%)と75%増加しています。

マカダミアの収穫時期はいつ? 

オーストラリアではマカダミアの収穫は毎年2月に始まり、通常は8月まで続きます。  

収穫期の後、マカダミアの花は晩冬から早春に開花します。12月にオーストラリアの夏が始まると、ナッ ツはクラスター状を形成し、殻が固まり、急速にオイルが蓄積します。

収穫が行われるのは一年の一部ですが、マカダミアは一年中商業用に供給されています。 

マカダミアのサプライヤーを見つけるにはどうしたらいいの? 

現在オーストラリアにはマカダミア・サプライヤーが11社あります。 

  • グリーン・アンド・ゴールド・マカダミアス 
  • マカダミアス・オーストラリア
  • マカダミアス・ダイレクト
  • マカダミア・マーケティング・インターナショナル
  • MWTマカダミア
  • ナムバッカ・マカダミア
  • ナットワークス
  • パシフィック・ファームス
  • スターマン・ファームズ
  • サンコースト・ゴールド・マカダミアス
  • ワリーズ・ナッツ

名簿 サプライヤー のページに詳細と連絡先が記載されています  

マカダミアの世界有数のサプライヤー、また世界一と言われるマカダミア生産国として、オーストラリア は、マカダミアのプレミアム品質基準を維持するという確固たる信念を持っています。 我々の業界は毎 年500万ドルという比類のない金額を研究開発に投資しており、これによりオーストラリアのマカダミア 農業と収穫後の加工記述は他の追随を許さない洗練度に達しました。 

どのサプライヤーと提携しても、提供するマカダミア製品がオーストラリア・マカダミア業界の カーネル品 質基準に従って製造・加工処理されたことをお約束します。.  

商業用カーネルのサイズ基準はどうなっているの?   

オーストラリア産マカダミアのカーネルは、カーネルのサイズを表す0から8までの「スタイル」に分類さ れます。 スタイル0は全体サイズで特に大きな粒のもの、スタイル2は全体サイズと半分サイズの混合、 スタイル4は主に半分サイズ、5〜8はそれ以下のサイズのチップや小さく砕かれたものとなっています。  

マカダミアオイルは、食品用と化粧品用のグレードに分かれています。  

サプライヤーによって仕様が異なる場合がありますが、スタイルの一般的な見本は下記のようになりま す。  

バルクで出荷されるマカダミアカーネルは、通常、窒素が注入された真空ラミネートホイル・パッケージ に入れられ、頑丈なカートンに詰められて供給されます。酸素濃度を下げることにより油分の酸化を防 ぎ、長期間の保管に耐えられるようにするためです。

マカダミアはどこの国の原産なの? 

マカダミアはオーストラリア原産で、元の種は約6,000万年前にオーストラリア北東海岸で進化を遂げま した。現在の生産もほとんどは、この同じ地域で行われています。 

マカダミアが最初にオーストラリアで商業的に取引されるようになったのは1960年代に入ってからで、 今では、オーストラリア原産で国際的にかなりの規模で取引されている唯一の農作物に成長しました。 

多くの人は、マカダミアがハワイ原産であると誤って認識しています。確かに商業的にマカダミアを最初 に生産したのはハワイですが、マカダミアはオーストラリアの地で生まれた植物です。

マカダミアはどのように健康に良いの?

マカダミアは「万能で健康的なナッツ」です。 マカダミアは生来、糖分とナトリウムが少なく、その代わりに 次のような多くの栄養素が含まれています。 

  • チアミン (ビタミンB1) – 他のどのナッツよりも含有量が豊富です 
  • マンガン – 酵素の活性化に関わっている栄養素です
  • マグネシウム – 筋肉、神経機能、骨の構造に重要な役割を果たします
  • カリウム
  • 植物ステロール - 体内でのコレステロールの再吸収を減らすのに役立ちます
  • 抗酸化物質
  • 健康に良い一価不飽和脂肪酸 – 全てナッツの中で最高の値(81%)。心臓の健康に良いとされています
  • ファイトケミカル
  • 食物繊維
  • タンパク質

定期的にナッツを食べること により、心臓の健康に貢献し、全体的な死亡率と2型糖尿病発症のリスク を減らし、体重管理を支援し、がんのリスクを減らし、精子の質を改善し、うつ病を減らし、身体全体の健 康を促進します。

2018年に世界のマカダミア産業は、健康的な食生活におけるマカダミアの役割を支持する強力なエビ デンスを提供することを目的とした世界初の研究プロジェクトを開始しました。 マカダミア業界初となるこ の研究は、マカダミアに多くの新しい機会を提供し、さらなる研究への新たな投資を促進するものと期待 されています。 この研究の調査結果は2020年に発表される予定です。

消費者から見たマカダミアの魅力は? 

これに対するたった一つの回答はありません。我々は長年オーストラリア、日本、ドイツ、台湾、韓国、 中国の消費者に販売促進活動を行ってきました。ためらいなく言えることは、マカダミアは消費者の心の 中でユニークなものとして位置付けられる魅力に溢れた製品であるということです。 

味: バターのような甘くてクリーミーな美味しさが、豊かで多次元的な味の体験をもたらします。 

形状: 完璧な丸みを帯びた形状は他のナッツよりも見た目が整っており、満足感をもたらします。 

食感: 柔らかさと同時に歯ごたえがある独自のテクスチャーを持ち、より豊かでコクのある食体 験ができます。 

栄養: 他のナッツよりも健康上の利点が多いと言われており、特に良質の脂肪が注目されてい ます。 

ギルティフリーかつちょっと贅沢: 消費者はますます健康志向になると同時に日々の小さな喜び を求めています。マカダミアは両方を同時に提供できる非常に魅力的な製品です。 

気分を上げる食品:複数の消費者調査により、マカダミアが材料として追加されると消費者の気 分が上昇することが示されています。 これは、パンやケーキ、スナック、アイスクリームなど、複 数のカテゴリに当てはまります。

マカダミアに消費者を惹き付ける魅力があることに気づく食品メーカーの数は増えており、2019年の第 2四半期に新発売されたマカダミアを使用した製品の88%がマカダミアを「独自の売りの提案」として採 用しています。これは前四半期の74%から増加しました。 まだ確立された市場とみなされていない国々 でもマカダミアを使用した新製品の数は増加しています。

マカダミアの保護についても知ってください 

他の多くの農作物産業同様に、現在のマカダミア栽培は、豊富な収穫量や薄い殻など、農作物に適し た特性を持った非常に少数の樹種に基づいています。 

しかし、他のほとんどの園芸・農作物が今日の消費に到達するために数十から数百世代を経ていること に比べ、マカダミアはまだ比較的新しく、商業的栽培を始めてからわずか三世代しかたっていません。 

業界の未来の確保には、過去の保存が重要です。 野生のマカダミアは、遺伝的多様性の宝庫であり、 生きている遺伝子バンクです。 今日私たちが商業的に栽培しているマカダミアは、非常に狭い遺伝的品 種に由来しています。 現在私たちはこれらの狭い品種に依存していますが、他の野生マカダミアのDNA が、国際的なマカダミア産業を発展させる可能性を秘めているかもしれません。 

オーストラリアは、野生のマカダミアが残っている唯一の国であり、これらを保存する重要な活動の最前 線にいます。 私たちの業界は、非営利の環境団体であるマカダミア保護トラスト(The Macadamia Conservation Trust)を設立、「ワイルド・アバウト・マカダミア(Wild About Macadamias)」と呼ばれるプログ ラムを通じて、将来の世代のために自国の生息地に残っている野生のマカダミアの木を保護することを 目的に活動しています。

この環境団体は、私たち業界が環境への責任と保全、継続的な研究と教育への情熱をどれほど真剣に 考えているかを反映しています。もちろんこれらは全てマカダミア産業の将来の成功に不可欠となってきます。 

現在、マカダミア保護トラストが行っている主要な活動のひとつに、オーストラリア北部の都市ブリスベン にある古い野生のマカダミア樹木が永久に失われる前にそれらを追跡する「ワイルド・マカダミア・ハント」 があります。また、世界最大の野生マカダミア樹木園を作る計画も構想されています。 

もっと詳しく知りたい場合は? 

今回の記事が、マカダミアの栽培と供給に関する主だった質問に対する答えになれば幸いです。まだ回 答していない質問や、供給について更に詳しく知りたい場合は、オーストラリア・マカダミア協会の望月ま でご連絡ください。

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マカダミアの原産地であるオーストラリアは、太古の熱帯雨林に基づいた産業が盛ん。約6,000万年前にオーストラリアの土壌で誕生し、現在では約50年の歴史を持つ商業用マカダミア農園は、ニュー・サウス・ウェールズ州とクイーンズランド州を中心に、複数の地域に41,000ヘクタール以上の広さで育成されています。

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