日本、中国、韓国への輸出好調
2017年6月までの12ヶ月間、多くの市場でオーストラリア産マカダミアの売上は好調でした。アジア向け のカーネル(剥き実)の輸出は20%増加し、日本、中国、韓国の全ての市場で好調でした。一方、ヨーロッ パへの輸出は前年の同期間とほぼ同じ水準でした。国内に目を向けるとカーネルの売上は若干落ち込み、 米国への輸出も15%減少。殻付きの売上は大幅に伸び、昨年度より3,300トン増加しています。
中国
アフリカの干ばつは世界のマカダミア生産量に大きな影響を与えましたが、特に中国への影響は大きく、 その結果オーストラリア産マカダミアのカーネルと殻付き両方の売上を押し上げることになりました。中国 でのマカダミア需要は引き続き拡大しており、過去数ヶ月間、新旧の様々なブランドからカーネルや殻付き を使った新製品が主にネット通販で新たに発売されています。全輸出国からの殻付きの売上は供給不足 のため横ばいでしたが、カーネルの売上は引き続き伸びています。製品の供給が追いつけば、殻付き、カ ーネル共にまだ伸びる市場であることは疑いがありません。
日本
日本での売上も好調で、2016年度後半に為替レートが有利となったため、オーストラリア産カーネルの 輸入シェアは64%に達しました。洋菓子以外の分野での新製品のいくつかも好調な滑り出しを見せており、 全体として今後も安定した売上が見込まれる市場です。
韓国
韓国の売上も伸びており、マカダミアに対する興味は依然高いままです。2018年1月よりオーストラリアか らの輸出品にかかる関税がなくなるため、このままマカダミア人気が続けば5年以内に日本に匹敵するほ どの売上が期待できるでしょう。
オーストラリア国内
国内市場でのカーネルの売上は落ち込みましたが、主な原因は供給不足のため、マカダミアの需要は強 いままだと言えるでしょう。この1年でいくつかの新製品が発表になり、その中でも大手食品会社のネスレ がアンクル・トビー・ブランドから出したマカダミアとひよこ豆のスナックは革新的な製品として注目されてい ます。
米国
米国での需要も良好でしたが、オーストラリアからの供給はこの1年間、主にアジアをターゲットにしていた ためダウンしました。米国は、今後6ヶ月から12ヶ月の間も国際的な供給の影響を受けることが予想され ています。特に2017年にケニアを含むアフリカ生産国を襲った干ばつの影響は現在も影を落としています。
ヨーロッパ
ヨーロッパは安定した売上を見せていますが、特にドイツではカーネルの売上が増加しました。