調査結果: マカダミアはベーカリー製品の購入障壁を壊す

オーストラリアのマカダミア業界による新しい消費者調査の研究が到着しました。この調査はアジアおよび西洋市 場のベーカリー・カテゴリーで、マカダミアがどのようにイノベーションのキーポイントになるかなど、いくつかの消 費者インサイトを浮き彫りにしました。

この研究は2017年に実施され、食品と飲料の消費における世界的傾向を明らかにした グローバル・マクロ・トレ ンドの研究を引き継ぐもので、今後2年に渡ってカテゴリー別に実施される研究の第一弾となります。 

これら一連の研究とインサイトについて詳細をお知りになりたい場合は、御社のサプライヤーもしくはオーストラリ ア・マカダミア協会日本代理 望月までお問い合わせ下さい。

消費者はなぜベーカリー製品を好むのか 

世界的に見て、消費者がベーカリー製品を求める理由は8つあります。特にアジアでは、このうちの「コントロール」 と「バランス」が大きな影響があるようです。 

  • 「喜び」 快楽的耽溺と日常からの脱出 
  • 「冒険」 感覚的な刺激と新しい味の探求 
  • 「こだわり」 優れた品質経験と洗練された意思決定 
  • 「楽しみ」 楽しみの導入と喜びの瞬間の創出 
  • 「つながり」 食を通じて家族や友人との絆を強める 
  • 「癒し」 気分を高める 
  • 「コントロール」カロリーコントロールを行い、よりヘルシーなものを選択する 
  • 「バランス」 栄養とエネルギーのニーズを満たす

西洋市場では、日常からの脱出、ノスタルジア、快楽、癒しなど感情的なニーズを満たすために甘いベーカリー 製品が人気を集める傾向にあります。

一方、アジアの消費者は食事パンなど塩味のベーカリー製品が人気で、市場の傾向を特徴づけています。食パ ンは朝食の定番となっており、体重管理に対する懸念がこのような機能的な関係を生んでいます。甘いベーカリ ー製品はお祝い、時々の快楽、社交などの場面で登場します。 

食事体験を高めるマカダミア入り製品 

以前の研究の中で、マカダミアを使用している食品は自動的に消費者にとってプレミアムな存在になるという結果 がでています。この最新研究においてもこの考えは強調され、マカダミアが加わったベーカリー製品は食事体験 を高め、その製品は贅沢で、ユニークで、ヘルシーで、バランスが取れており、価値があると思われていることが 分かりました。特にアジア市場では、マカダミアが使われていると、その製品は純度が高く、信頼性が高いと消費 者に受け取られています。

調査結果によると、マカダミアが使用されていると、ベーカリー製品を購入する際にアジアと西洋のどちらの消費 者の心にも存在する葛藤が軽減し、購入障壁が打ち破られることが判明しました。

この調査では、ベーカリー製品のカテゴリーに生じる4つの主要な購入障壁と、マカダミアがそれをどう取り除くか が説明されています。 

「罪悪感」:ベーカリー製品は不健康で快楽的な嗜好品と認識されているが、マカダミアが使用されていると「健康的な付 加価値」があるとされ、許容される

「コスト」:マカダミアは「贅沢な食材」と思われているため高価格が正当化され、散財することに許可が与えられる

「退屈で予想可能」:従来からのベーカリー製品のいくつかは消費者に飽きられ魅力を失いますが、マカダミアを加えることで「興味深く新鮮な質感」が生まれ、他と差別化することが可能

「品質への懸念」:マカダミアは自然食品であり、本物で健康に良いことを視覚的に訴えるので、消費者の目には「信頼」できる製品として映る

ベーカリー製品におけるイノベーション・インサイト: アジアと西洋市場の両方で、マカダミアの使用はベーカリー 製品にはプレミアム感を与え、感覚的な体験を高め、ベーカリー製品に関連付けられることの多い「罪悪感」を軽 減するのに役立ちます。マカダミアは「ラグジュアリー」と「健康的」の両方を満たしているナッツであり、購入への 推進力を高め同時に購入障壁を下げることによって、消費者の食事体験を高めたいという欲求と食べることへの 許可を同時に満たすユニークな食材です。

マカダミアを使ったベーカリー製品のイノベーション機会

この調査ではアジア市場および西洋市場で、マカダミアをイノベーションに利用するためのキーポイントをいくつ か発見しました。 

#1: パン職人によるこだわりの手作りパン  

ベーカリー製品へのこだわりが高まっている消費者は、伝統、情熱、由来を大切にする昔ながらの手作りパンの 魅力を感じています。  

マカダミアが提供できるもの: 

自然食品と健康との関連性:マカダミアを使用することにより手作りパンの高い品質と自然派であることを強調することができます

信頼性:マカダミアは舌触りも見た目も素朴で一切加工がされていません。それにより少量生産をイメージさせ、信頼性を高めることができます

プレミアム感と排他性:マカダミアはもっとも自然にプレミアム感と排他性を備えているナッツで、豊かで満足度の高い体験を提供するため、プレミアムな価格を正当化します

どのような製品が考えられるか: 

アジア市場:マカダミアとチーズ入りパン、マカダミアとキノア入りパン

西洋市場:マカダミア入りのクラストブレッド、マカダミアレーズントースト、マカダミアアップルパイ

#2: 感覚を魅了するラグジュアリー 製品

喜びを追求したいという欲求に支えられたベーカリー製品は、食の快楽と耽溺を通じて日常からの脱出を促す究 極のご褒美になる可能性があります。アジアと西洋の消費者は、現実を瞬間的に中断し、価値の高い「私だけの 時間」を創出する快楽的で自分専用のベーカリー製品を求めています。 

マカダミアが提供できるもの: 

専用性:レアでユニークな食材であるマカダミアは思いがけないラグジュアリー感を演出します

複雑性:独特な食感や味は感覚的な体験を高めます

耽溺性:まるでバターのような濃厚でリッチな風味は快楽的な体験を高めます

望ましさ:カロリーや費用だけでない健康的な価値があり、罪悪感を軽減します

どのような製品が考えられるか: 

アジア市場:マカダミアカスタードフィリング、マカダミアクラスト/シェル、マカダミアアンドクリームケーキ

西洋市場:マカダミアクロワッサン、甘いケーキの上のマカダミアクランチトッピング

#3: 昔からあったものを特別なものへ

楽しみと癒し、冒険を求める消費者は、昔から慣れ親しんだお気に入りの製品に新しい食材が加わり、再発明さ れることを歓迎します。 

マカダミアが提供できるもの: 

ユニークさ:マカダミアは日常的な製品にユニークでありながら安心できるひとひねりを加えます

好奇心をそそる:バターのような豊かでユニークな食感は新鮮さをもたらし、日常的なベーカリー製品に探究心と遊び心を加えます

プレミアム感:マカダミアを加えるだけで他の食材もワンランク上の製品へとアップグレードした感じになります

どのような製品が考えられるか: 

アジア市場:マカダミアパイナップルケーキ、マカダミア入りチーズパン、小豆とマカダミアのパン

西洋市場:バニラまたはカラメルスライスとマカダミア、マカダミアスクロール、チョコレートマカデミアマフィン

#4: 身体に良いベーカリー製品

コントロールとバランスを求める消費者は、栄養価がありながらも美味しい食材を使用した製品を楽しみたいと思 っています。彼らは、ベーカリー製品を食べて得られる歓びを正当化できるよう、その製品が健康に良いことの裏 付けを探しています。 

マカダミアが提供できるもの: 

許容: マカダミアを使用したパンは豊かさと喜びをもたらし、ヘルシーな材料の使用により罪悪感を感じ る必要がなく、食べることが許されるアイテムとなります

味の安心:身体に良い製品を選択することは時には味を妥協することを意味しますが、マカダミアが使用されていれば味も良いという安心感が得られます。

正当化:より健康的な製品は価格帯も高くなることが多いですが、高級品であるマカダミアが使用されていれば高価格でも正当化されます

どのような製品が考えられるか: 

アジア市場:マカダミアパイナップルケーキ、マカダミア入り穀物パン、マカダミアドーナツ

西洋市場:マカダミアミューズリースライス、スーパーフードマカダミアボール、生マカダミアスライス

#5: オーストラリア原産を訴求(アジア市場のみ)

アジアの消費者は、新鮮で質が高く、残留物のないオーストラリアの食材を使ったベーカリー製品を求めていま す。コントロールとバランスを求める消費者は、オーストラリアのような安全で純度の高い原産地の食品を信頼し ます。 

マカダミアが提供できるもの: 

純度、安全性、信頼性:オースラリア産のマカダミアは厳しい検査基準をクリアしており、原産国で栽培されたクリーンでグリーンな製品です

正当化:品質が高い高級品なので、高い価格でも正当化されます

どのような製品が考えられるか: 

アジア市場:オーストラリア産マカダミアがまるごと入ったパンやケーキで、パッケージで原産地と由来をしっかり記載する

新しいベーカリー製品のコンセプトを共有します

先月開催され、世界初となったマカダミア・イノベーション・チャレンジではオーストラリア全土から応募があり、マ カダミアを使用した様々なユニークで革新的なパッケージ製品のコンセプトが寄せられました。その中にはベーカ リー製品のアイディアも含まれています。このチャレンジに提出されたコンセプトは世界中の食品メーカーや製品 開発者が採用することができます。詳細は、オーストラリア・マカダミア協会 望月 までお問い合わせください。

この記事に言及されているインサイトは、独立系調査機関GALKALが2018年に実施した「Bakery Category and Macadamias: Western and Asian Consumer Insights 」から引用されています。

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