世界のウェルネス市場で好評 マカダミア・バタースプレッド

大胆不敵、試行錯誤の繰り返し。 ミルカダミア社のCEOのジム・リチャーズさんは、自身の会社の最新バタース プレッド「ブッタビング・ブッタブルーム(Butta-Bing Butta-Bloom)」の開発過程についてこう話します。

「ブッタ(Butta)」とは植物ベースのバターを意味します。ブレンドされたマカダミアオイルを使用して作られたミ ルカダミア社のブッタは、乳製品やパーム油を含んでいませんが、見た目も味も塗り心地も伝統的な乳製品バ ターと何ら変わりません。そのため、乳製品を食べなくなったバター愛好家やパーム油を含まない製品を探して いる人にとって理想的な選択肢です。

マカダミアと世界のウェルネス市場

ミルカダミア は、米国に本拠地を置くマカダミア関連企業ですが、ルーツはオーストラリア。 ミルカダミアが 2014 年 に非乳製品の分野に初めて参入し、バリスタ向けのマカダミアミルクを発売したところ、数々の賞を受賞しま した。その後、ブランドはラインナップと流通を拡大し、現在10種類のマカダミア・ミルクとクリーマーを米国、英 国、オーストラリアの小売店で販売しています。

「ブッタビング・ブッタブルーム」 は2019年10月にホールフーズ・チェーン限定で発売されましたが、現在では 有塩と無塩の二種類が米国の主な食料品チェーン店で販売されています。

「ブッタビング・ブッタブルーム」の発売により、同社は非乳製品市場における存在感を一層増すこととなりまし たが、革新に対する会社のアプローチはより大きな目的によって動かされている、とジムさんは言います。

「ミルカダミアの最大の目標は、マカダミアを世界的なウェルネスの物語の中に位置付けることです。 非乳製品 を発売すること自体が目的ではなく、非乳製品はあくまでも急成長するウェルネスやエコ・ムーブメントにマカダ ミアを関連させるための手段です」とジムさんは説明します。

ウェルネス・ムーブメントの起源は個人の健康にありますが、ジムさんはウェルネスへの関心が拡大しているこ とを強く認識しています。 「ウェルネスは、以前は個人の栄養に焦点を当てていましたが、今では、さらに幅広 い意味をもち、製品がいかにエコであるかも重要となってきていることを理解する必要があります」とジムさんは 言います。

「ブッタビング・ブッタブルーム」がパーム油を含まない配合にしたことは、ミルカダミアのウェルネスに対する姿 勢を示しており、他ブランドとの大きな差別化を意味します。「パーム油を使わないことは消費者に非常に好評 であり、ミルカダミアやマカダミア製品がエコだと認定されることに大きく役立っています。」

ウェルネスは重要な鍵ですが、ジムさんは味を犠牲にしてはならないと主張しており、マカダミアを使用すること はウェルネスと同じくらいフレーバーに関してもアドバンテージを持っていると言います。

「マカダミアには、味、滑らかさ、プレミアム感が約束されています」とジムさんは言います。 「オーストラリアのマ カダミアの重要な特性はまるでバターのような性質にあり、オーストラリア産マカダミアから作られたブッタは消 費者にとって違和感がありません。」

ジムさんは、同社は可能な限り最高のマカダミア製品を発売する責任を感じていると言い、それはミルカダミ ア・ブランドの核をなすミッションだと言います。 ミルカダミア brand.

「私たちの製品は味が良く、マカダミアを誇りに思うようなものでなければいけません。 ブランドの舵取りをする 時によく使う言葉は『高める』です。 製品、パッケージング、ブランドのポジショニングが製品カテゴリーとマカダ ミアを高めないと判断した場合、その製品は発売しません。」

消費者の求めに応える製品

ジムさんは、非乳製品カテゴリーの成長を「爆発的かつ持続的」と説明しています。 「ブッタビング・ブッタブルー ム」は、彼と彼のチームがこの分野で確立されたプレーヤーとして観察していたことに応えるために開発されま した。

「消費者が望む非乳製品の選択肢の幅広さだけでなく、消費者がいかに強くそれらを求めているかという決意 も見据えていました。 個人的な価値観が食品の選択に関与するとき、それらは強力な原動力となります。 非乳 製品は、乳製品と肉の消費量を減らすというトレンドに沿っているため、これら代替品の提供は肥沃な市場を 意味します。」

消費者は「ブッタビング・ブッタブルーム」を使用することにより、特に西洋の市場で植物ベースの食事トレンドに 拍車をかけている健康や倫理的価値を損なうことなく、思い切りバターに対する愛を満足させることができます。

ジムさんが説明するように、「牛乳とバターはどちらもパン食や料理、地域の料理を通じて西洋の食生活に深く 染み込んでいます。熱心なビーガンでさえバターのような味と機能を持つ代替品を求めています」

ミルカダミアは、非乳製品市場で革新を行うことで大きな成功を収めていますが、興味深いことに、ジムさんは 同社の新製品開発戦略の優先事項はこのような新機軸ではないと述べています。

「我々は、革命を起こそうとしているわけではありません。実際、カテゴリーや競合他社の活動についてほとん ど調査をしていません」と彼は明らかにします。 「私たちは、他の人が何をしているかに関係なく、自らがイノベ ーションすることを目指しています。 私たちは他人を観察することに時間を費やすことはしません。私たちは行 動を起こすことを好むので、逆に回りが私たちを見るようになります。 私たちが重視しているのは、時代の流れ で起きていることを感じ、カテゴリーの微調整をすることによって文化的関連性を達成することです。」

幅広い層からの支持

ジムさんは、ミルカダミアの最新製品を「伝統的な酪農バターとまったく同じ」と言います。そしてこの配合の完 成にはチーム全体の努力が必要だったそうです。

「完成までのプロセスは当社の優秀な製品開発者が主導し、チーム全体が製品の試食と評価を繰り返しまし た。」

ジムさんと彼のチームはミルカダミアの全製品の熱狂的なユーザーですが、今回のバタースプレッドほど熱中 した製品はなかったとジムさんは語ります。

「私たちはブッタを使用したい一心で、ひたすらパンをたくさん食べました」 と彼は笑います。

ミルカダミアの開発チームは、業界や消費者から高い評価を受けています。また、この新製品はレストラン業界 でも評判が良く、米国の一部のレストランチェーンは現在他の製品は使わず、「ブッタビング・ブッタブルーム」 のみ使用していることを明らかにしました。

「プロのシェフたちが大変な熱意を持ってこの製品を受け入れてくれたのは、我々にとって最高の賛辞です」と ジムさんは言います。

ミルカダミアの次の一歩

ジムさんによると、ミルカダミアのチームは常にビジネス拡張を念頭においているそうです。

「現在、私たちがエネルギーを注いでいる最重要市場は米国とカナダですが、最終的に他の国にもチームを設 置する予定です。 私たちの常温保存可能なマカダミアミルクは、すでに約11か国で購入できますが、冷蔵ミル クを輸出するにはまだ課題があります。」

しかし、次のイノベーションはそう遠くないかもしれません。

「私たちのチーズに注目して下さい。きっとすぐ良い発表ができるでしょう」とジムさんは明らかにしました。

ミルカダミア物語の次の章が楽しみです。

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