多様な食生活やダイエットに最適なマカダミア

ビーガン、ベジタリアン、乳製品フリー、グルテンフリー、低FODMAP食、パレオダイエット。 めまぐるしく 変わる現代の食生活トレンドは追いかけるがとても大変。次々に現れるトレンドは好むと好まざるとにか かわらず、消費者に大きな影響をあたえています。ヘルシーであることが価値である現代において、特 定の食生活にこだわる動機が、医療、ライフスタイル、または自己ブランディングなど、なんであろうと、 その注目度は上がるばかりです。

このような状況において、マカダミアは幅広く使用できる食材として最適なポジションにいます。健康志 向でヘルシーな食生活を目指す消費者や、植物性や無添加食材を求める食品メーカーにとっても、味、 風味、贅沢感、ヘルシーの全てを満たす理想的な食材といえます。今回はアジア市場と西洋市場の食 生活トレンドとマカダミアの関係について詳しくお伝えします。 

コントロール権を得た消費者 

オーストラリアで開催されたマカダミア業界へのプレゼンテーションで ハバス・ワールドワイドのスティー ブン・コックス氏 は、スマートフォンの普及により、簡単に情報を得られる現代において、人々の世界観 は主にオンラインコンテンツによって形成されていると説明しました。同時に、政府や既存機関のような 伝統的な権力への信頼は著しく低下。 購入決定を行う際、人々が参考にするのは政府や既存機関、ブ ランドの意見よりも、似たような好みを持った他の人々の評価や意見を信頼する傾向が強まっています。 

この状況と合致するのが、「 食品と飲料に関する世界の最新トレンド調査 」の結果に表れており、現代で は食品購入を推進する5大トレンドの一つとして「健康のコントロール」が挙げられます。 

以前は、医師や保健士による診断やアドバイスを基に特定の食生活を送っていたのに対し、現代の消 費者はライフスタイルとして、あるいは自己ブランディングの手段として、自ら健康的な食生活を送る意 思で行っています。 その後押しをしているのは、健康やフィットネスを話題にするブロガーやインスタグ ラマー、ユーチューバー、インフルエンサー、または大物セレブリティたちなのです。 

調査 会社ミンテルの代表者が2017年の「フリーフロムフードエキスポ」で語った内容によると、英国の消 費者の約半数は何かしらの食品を食べるのを避けていますが、アレルギーや不耐性を理由にしている のはそのうちのほんの19%に過ぎません。

この現象は、当協会の消費者コミュニケーション戦略にも影響しており、さまざまな市場での、健康、フィ ットネス、栄養に関わるブロガーたちとコラボレーションはどれも盛況に終わっています。ブロガーは消 費者が信頼するサードパーティ(第三者)であり、彼らがマカダミアを取り上げることで、われわれのメッ セージに信頼性が高まり、食に関する対話にマカダミアが自然に取り上げられるようになるのです。 

ビーガン、ベジタリアンなど菜食生活を送る人々の増加 

植物ベースの食生活はアジアと西洋市場の両方で盛んであり、特に ミレニアル世代がトレンドを牽引し ています。菜食は、長期的な健康と、動物保護や環境への影響といった社会的な懸念が組み合わさっ て急速に普及し、減速する気配は一向にありません。 

中国では政府が13億人の国民に食肉消費量を半減するよう奨励していますが、所得の増加に伴い 中産階級の消費習慣に変化 が起こっています。2015年から2020年にかけて、 中国のビーガン市場 は 17%成長すると言われており、これは世界でも 中国のビーガン市場 です。また、香港では既に22%の 人々が植物ベースの食生活です。 

西洋市場では、菜食主義者の増加はさらに劇的です。 米国では現在、1930万人のビーガンがいます が、これは2014年から6倍に増えています。また、英国では人口の7%にあたる350万人以上がビー ガンで、同じく14%の700万人以上がベジタリアンです。

ドイツでは2017年に16歳から24歳の人口の14%がベジタリアンで、10%がビーガンでした。世界で3 番目にビーガン人口の成長率が高いオーストラリアでは、現在225万人以上がビーガンで、ビーガン向 けの製品は2014年から2016年の間に92%も伸びました。

この国際的な変化は、ビーガンやベジタリアンのライフスタイルに合致したマカダミアにとっては良い知 らせです。当協会では、世界動向に応じた消費者プロモーションプログラムの一環として、植物性たん ぱく質を多く含むマカダミアナッツを利用したビーガン、ベジタリアン向けのレシピを数多く開発し紹介し ています。  

例えば、ドイツ市場向けのブログでは、ビーガンの人たち向けのレシピコレクションを多く発信しています。 オーストラリアでは、ビーガン向けのスイーツもしくはセイヴォリーとして、ミニビーガンチョコレートマカダ ミアチーズケーキ、レモンココナッツクリーム入りのマカダミアショートブレッドタルト、ケールとロースト野 菜とレンズ豆のマカダミアサラダ、マカダミアグリーンベジースムージー、マカダミアピナコラーダなどの レシピを紹介しています。

オーストラリアでは、最近流行している「ミートフリーマンデー」を利用して、月曜日にFacebookでビーガ ンまたはベジタリアンのためのディナーレシピの提案を投稿しています。

マカダミアを使ってひねりを加えた乳製品フリー食 

乳糖不耐性は驚くほど一般的であり、推定では世界人口の約65%が乳児期以降に乳糖を消化する能 力が低下しており、東アジアの一部の地域ではこの数字は90%を上回っています。

乳製品フリーのムーブメントの強さを裏付ける現象のひとつとして乳製品不使用のミルク製品の伸びが あげられます。主にナッツミルクやココナッツミルクに牽引されるこのカテゴリーは、米国だけでも2012 年から2017年の間に60%以上成長しています。

乳製品代替品の需要の高まりに合わせ、マカダミア・レシピを多く開発し、食材として多彩な魅力を持つ マカダミアを訴求しています。最近オーストラリアの消費者向けブログに掲載された「マカダミアを使った 乳製品フリー生活」という記事では、マカダミアミルク、マカダミアバター、マカダミアチーズ、マカダミアマ ヨネーズ、マカダミアアイスクリーム、さらにはマカダミアサワークリームなど紹介しています。

In China, our showcase of 7 macadamia nut butters to die for’ has been some of our most popular content in this market, with consumers embracing our series of simple dairy-free butter recipes that included coconut, chocolate, walnut and maple syrup, white chocolate and vanilla variants.

韓国でも乳製品フリーのトレンドを意識し、マカダミアミルクやマカダミアマヨネーズを有名な健康ブロガ ーと協力して紹介しています。

日本では、豆乳がこのトレンドを牽引しています。過去10年間に生産量は2倍となり、これは過去最高 の生産量です。また、米を発酵して作られる乳白色で甘い味のする「甘酒」の人気も高まっています。こ れらの製品の登場は、日本市場においてもマカデミアミルクの人気の可能性を示しており、レシピを通じ て紹介を行なっています。

メインストリームとなったグルテンフリー

「フリーフロム(free from)」と呼ばれるトレンドの中で最も良く知られているのがグルテンフリーではない でしょうか。現在ではセリアック病の患者に限らず、ライフスタイルとして取り入れている消費者も多くい ます。  

グルテンフリー食の普及に伴い、スーパーでのグルテンフリー食品の選択肢は劇的に増加しており、ま た世界各国でグルテンフリーのレストランがオープンしています。米国では、セリアック病や他のグルテ ン不耐容の症状のある学生、グルテンフリーのライフスタイルを選択した学生に対応するため、グルテ ンフリーの学食を開設した大学もあります。

天然のグルテンフリー食品であるマカダミアはこのトレンドにぴったりの食品です。定期的にグルテンフ リーのレシピを開発し、台湾、ドイツ、日本、オーストラリアなど複数の市場でブログやSNS向けコンテン ツが展開されています。

低FODMAP食とも相性の良いマカダミア 

低FODMAP食とは、過敏性腸症候群(IBS)の患者の症状を管理するために、オーストラリアのモナッシ ュ大学によって開発された食事法です。FODMAP(フォドマップ)とは、腸内で適切に吸収されない糖の総 称で、IBSに当てはまる人々がFODMAPを摂取すると不快な症状を引き起こす可能性があります。世界 の人口の約15%がこのような症状で苦しんでいると言われ、特に西洋市場ではこの食事法が高い支持 を得ています。

この食事法は制限が多いため、20粒以下なら低FODMAPとなるマカダミアは嬉しい贅沢品になります。 アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツは高FODMAPで、この食事療法を実践している人には適してい ないため、マカダミアにとっては大変有利と言えるでしょう。

オーストラリアでは、人気の高い健康ブログ「Eat Pray Workout」を執筆しIBS患者でもあるブロガーとの コラボレーションを行い、低FODMAP食の中にマカダミアを安全に取り入れる方法を説明するブログコン テンツを開発しました。また、この記事は中国でも共有されました。

パレオダイエットにもぴったりなマカダミア

パレオダイエットは「穴居人ダイエット」という意味で、人間が原始時代に食べていた肉、魚、鶏、果物、 野菜、ナッツ、種子などを食べ、穀物、豆類、精製砂糖、乳製品を避けるという食事法です。狩猟採集社 会だった頃の食事に戻るというこの方法は、西洋市場で大変注目を集め、検証が行われています。  

マカダミアはオーストラリアの先住民であるアボリジニが数千年前から採集していたナッツなので、まさ にパレオダイエットにぴったりの食材です。   

お話しませんか? 

今回取り上げたビーガン、ベジタリアン、乳製品フリー、グルテンフリー、低FODMAP食、パレオダイエッ トは、より広範に見られる新しい食生活トレンドの一部です。マカダミアはこれら以外の食スタイルやトレ ンド、例えばスーパーフード、クリーンイーティング、地中海食ダイエットなどにも自然にフィットする食材 であり、新しい食スタイルは今後ますます増加し進化していくことが予想されます。

協会では、消費者と食のトレンドに関する会話を継続的に行っています。是非各国のフェイスブック(オ ーストラリア、ドイツ、日本、韓国、台湾)、もしくは中国の場合ウェイボーかウィーチャットをフォローして ください

マカダミアを使用した新製品開発についてのお問い合わせは、オーストラリア・マカダミア協会 望月ま でご連絡ください。

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マカダミアの原産地であるオーストラリアは、太古の熱帯雨林に基づいた産業が盛ん。約6,000万年前にオーストラリアの土壌で誕生し、現在では約50年の歴史を持つ商業用マカダミア農園は、ニュー・サウス・ウェールズ州とクイーンズランド州を中心に、複数の地域に41,000ヘクタール以上の広さで育成されています。

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