第二回マカダミア・イノベーション・チャレンジ開催!今年もクリエイティブな製品コンセプトが数多く登場

Macadamia Innovation Challenge 2 winners and industry members

昨年、大好評に終わったオーストラリア・マカダミア・イノベーション・チャレンジが、4月上旬にマカダミアの最 大産地であるバイロンベイに帰ってきました。ファイナリスト・イベントでは、食品業界各所から最もクリエイテ ィブな精神を持った参加者たちが集まり、マカダミアを使った画期的な製品の数々を披露しました。

昨年開催された 第一回マカダミア・イノベーション・チャレンジの成功を受け、業界においてもユニークな試み である本イベントは、世界中の食品メーカーにマカダミアを使った製品開発を促し、世界中でマカダミアの新 たな需要を喚起する狙いがあります。今回、参加者は菓子、スナック、シリアル、未来の食品の4つのカテゴ リーの中で西洋風またはアジア風の味つけを選び、マカダミアを使った独創的な作品を作ることが求められ ました。「マカダミア・チキスナック」、「マカダミアとスイートポテトのバター」、「非常食になるマカダミア・バー」、 「マカダミアを使った日本風かりとう」などの作品がそれぞれの部門で優勝しました。  

イベントは今年も大成功を収め、といった開催地オーストラリア のメディアである ABC News地元の NBN newsFood & Beverage Industry Newsをはじめ、中国の Sugar and Wine Express と iNONG.net や日本の Japan Food Journal.にも取り上げられました。.

第一回および第二回のイノベーション・チャレンジの受賞作品は、世界中の食品メーカーや製品開発者が自 社商品として商品化できます。詳細については、市場開発マネージャーの リン・ゼイリク もしくは日本代理 望月.

イノベーション チャレンジ2のハイライトを是非 ご覧ください。

大会規模の拡大

今年のチャレンジでは、オーストラリアだけでなく日本と中国からの参加も受け付けたため、参加機会が拡大 しました。また今年は参加カテゴリーも多く、賞品も豪華となり、カテゴリーによっては人数多数のチーム参加 も多かったため、結果としてファイナリスト・イベントに招待された出席者も去年と比べて大人数になりました。

絞り込まれたファイナリストたちの作品は、マカダミア業界を代表する4人のエキスパートによって審査されま した。オーストラリアからは、昨年に引き続き審査員を務めたブルックファームのパム・ブルック氏、飲料とス ナックのブランド「エマ・アンド・トムズ」の共同創設者のエマ・ウエルシュ氏、「ハイズ・チョコレート」のテクニカ ル兼プロダクト・マネージャーのベン・コリー氏の3人。そして初めてオーストラリア以外の国からの審査員と して、日本の久保村食文化研究所の久保村喜代子氏が審査パネルに参加しました。

Finalist Wayne Rieseberg presents his creation to the judges

全ての審査員がファイナリストたちの作品の質の高さに感銘を受け、パム・ブルック氏は、昨年よりもさらに水 準が高くなっているようだと感想を述べました。

「マカダミア産業が成長し続けるのを見るのはとても刺激的です。 今年のイノベーション・チャレンジにおける 創造性のレベルは、昨年のものよりさらに高くなっています。 すべてのファイナリストが独自のアイディアでマ カダミアを革新的に使用しているので、受賞者を選ぶことはとても大変な作業でした」とパム氏は語っていま す。

エマ・ウエルシュ氏にとって審査員の経験は自身のビジネスへのヒントになったそうです。「今回の体験で大 変多くのことを学ぶと同時に、ビジネスの最初の頃にたくさんの新しい材料を混ぜて商品を考えていた時のこ とを思い出しました。われわれの製品にもマカダミアを使ったものを試みたいと思わせてくれました。」とエマ 氏は語っています。

ヘルシーさが焦点に

ファイナリストは皆、マカダミアが製品にもたらす風味と食感を気に入っています。 しかし、今年はマカダミア を加えることにより、製品に健康上の利点を付加できる点を強調する場面が多く見られました。

日本から参加したファイナリストの近能氏は、「マカダミアはとてもクリーミーで、素晴らしく深みのある味わい のうえ、ビタミンやミネラル、そして身体に良い脂肪が豊富に含まれていることが気に入っています」と述べま した。

中国から参加したペングアン・リーさんとゼン・ショウさんも同様の理由でマカダミアに引きつけられました。 「われわれが作った製品は、日々忙しく働く中、質の良いエネルギーを必要としている人を栄養的に助けるこ とを意図しています。マカダミアは美味しいだけでなく、健康、エネルギー、栄養を提供してくれる最適な材料 です。」

当協会のリン・ゼイリクは、今年の募集が開始した頃から健康への興味が高いことを感じていました。「今回 は健康食品寄りのアイディアが集中し、グルテンフリーや植物ベースをコンセプトにしたものが多く提出されま した。特にファイナルに残ったアイディアにはマカダミアの健康特性を深く理解し、他の材料の健康特性とうま く組み合わせた素晴らしい作品が多かったようです」とゼイリクは語ります。

様々な機会の創出

イノベーション・チャレンジは食品メーカーにとって大きなチャンスになるとゼイリクは言います。「マカダミアは 未だ希少であり、食品の材料としてまだあまり利用されていません。そこで、われわれは新しい利用方法を開 発しようとしているのです。」

またイノベーション・チャレンジはファイナリストにとっても大きなチャンスです。彼らの製品アイディアを発表す る舞台を提供し、入賞すればキャリアを向上させる賞品を手に入れる機会を与えます。そして彼らは期待以 上の成果を見せてくれました。

Australian team finalists (L to R): Blake Palmer, Billy (Hin) Yeung Tsang, Melitza Lafages-Vitalis and Qianhui Xu

「学生やプロの方々が、今まで考えたことなかったようなマカダミアの使い方を思いついてくれました。特に若 い参加者たちは本当にフレッシュで斬新なアイディアを披露してくれました。このような創造性を役立てること ができるのは我々にとって大変エキサイティングです」とゼイリクは言います。

全てのファイナリストにとって今回の大会は大きな興奮と期待に満ちた機会であり、また数人にとっては初め てオーストラリアを訪問する機会となりました。

今回が初参加ではなかった者にとっても、今大会は大きな興奮をもたらしました。プリドゥヴィ・タヴァラージさ んは第一回チャレンジのファイナリストで、今回もトップ10に残れたことを喜んでいました。「昨年は学生部門 のファイナリストとして残りましたが、その後学校を卒業したので今年はプロ部門でエントリーしました。再びフ ァイナリストに残れてとても光栄です」と語っています。

Pridhuvi Thavaraj prepares to present her creation

入賞者発表

各作品のお披露目後、レストラン「ビーチ・バイロンベイ」で優勝者の発表を兼ねたカクテル・イベントが行わ れ、第二回マカダミア・イノベーション・チャレンジは幕を閉じました。

L to R: Ben Kolly, Dr Kiyoko Kubomura, Jolyon Burnett, Emma Welsh and Pam Brook

マカダミアの生産者、マーケティング担当者、メディア、ファイナリスト、そして審査員が一堂に集い、日が沈む 中マカダミアのカクテルやカナッペを楽しみ、受賞者の発表を待ちました。

Japanese team finalists (L to R): Momoka Osawa, Hiromi Mimura, Kazuma Konno, Haruna Taniyama and Koya Ohashim

学生部門優勝:

学生部門優勝: カーティ・ミタルさん(オーストラリア)
コンセプト名: 「ブリッティ・マカディ・チキ」 
カテゴリー:スナック 
製品について: カーティさんの作品は健康志向の消費者をターゲットにしており、数種類の種子、キヌア、マカ ダミアを通常の白砂糖ではなく、インドやその他アジア地域で使われるジャガリーというトウキビで甘く味付け をしています。カーティさんの説明によると、「ジャガリーはインドでは薬膳として知られており、ピーナッツのブ リトルに使われています。今回マカダミアはローストして風味を増大させ、いくつかの種子と組み合わせ、甘い 物を食べたくなる欲求を抑え、かつ満腹効果のあるスナックを作りました」とのことです。 
賞品: パリで開催される世界的食品・飲料見本市「Fi Europe 2019」へご招待 

「ブリッティ・マカディ・チキ」

プロ部門優勝: プリドゥヴィ・タヴァラージさん(オーストラリア
コンセプト名: 「パープル・セサダミア・バター」 
製品カテゴリー: 未来の食品 
製品について: プリドゥヴィさんは子供の頃からオーストラリアの定番商品「ナッチュラ」の大ファンでしたが、 実はあまり健康に良くないことを知って失望したことからこの作品を思いつきました。「マカダミアを使って、美 味しくてヘルシーなスプレッドを作りたいと思いました。マカダミアはナッツの風味を担うだけでなく、満腹感を もたらしてくれ、香りも口当たりも素晴らしく、パンに塗りやすい、まさにスターといえる材料です。紫のサツマ イモが美しい色と甘みをもたらし、黒ゴマがビタミンEを提供してくれます。また、植物由来のコラーゲンを少し 加えているのでお肌にも良いです」と語るプリドゥヴィさん。このバターはスムージーに加えたりパンを焼く時 に使ったりするにも最適だそうです。 
賞品: パリで開催される世界的食品・飲料見本市「Fi Europe 2019」へご招待  

「パープル・セサダミア・バター」

チーム部門優勝: 近能一真、大橋昂矢、谷山遥菜、三村裕美、大澤萌々香(日本)
コンセプト名: 「蕎麦とマカダミアを使った非常食バー」 
製品カテゴリー: スナック 
製品について: 日本からの参加チームはエントリーにあたり、オーストラリアの歴史を調査することから始めま した。そこで出会ったのがオーストラリアとニュージーランドの軍隊が常備していたことで定番のお菓子として 広まったANZACビスケットです。多くの自然災害を経験した日本では「非常食」の役割が大きいため、作品の アイディアに採用することにしました。日本チームはこのインスピレーションから、日本の伝統的な蕎麦粉に味 と食感と栄養が豊かなマカダミアを主役としたユニークな非常食を生み出しました。非常時でなくとも食べたく なる美味しい製品が完成し、チームにとって喜ばしい勝利がもたらされました。 
賞品: 5,000オーストラリアドル 

Soba and Macadamia Ration Cookie Bar

マカダミア生産者賞受賞(生産者による投票): 大谷奈津実(日本)
コンセプト名: 「クリスピー・クランチ・マカダミアかりんとう」
製品カテゴリー: 菓子 
製品について: かりんとうは日本では古くから人気のお菓子で、通常は小麦粉、イースト、黒糖で作られま す。奈津実さんが考案した「マカダミアかりんとう」は米粉を使っているためグルテンフリーで、生地を揚げる のにマカダミアオイルを使用、風味と食感を追加するためローストマカダミアを刻んだものを加えています。 
賞品: Bespoke mentoring programme   you to everyone who participated in the Challenge, and congratulations to all our winners!

「クリスピー・クランチ・マカダミアかりんとう」

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もしあなたが、現代消費者の要求に応える新鮮なアイデアを探している製品開発者または食品メーカーであ れば、第一回および第二回のイノベーション・チャレンジから生まれた製品コンセプトが、あなたのブランドま たはビジネスにとって次の大きなチャンスになるかもしれません。 

マカダミア・イノベーション・チャレンジは今までに、ベーカリー、アイスクリーム、スナック、シリアル、菓子、そ して未来の食品の各カテゴリーで展開されています。詳細については、市場開発マネージャーの リン・ゼイリク もしくは日本代理 望月

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マカダミアの原産地であるオーストラリアは、太古の熱帯雨林に基づいた産業が盛ん。約6,000万年前にオーストラリアの土壌で誕生し、現在では約50年の歴史を持つ商業用マカダミア農園は、ニュー・サウス・ウェールズ州とクイーンズランド州を中心に、複数の地域に41,000ヘクタール以上の広さで育成されています。

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